奈良県の農産物

JAならけんの農産物

 JAならけんでは、消費者の皆様に「安全で」「安心」農作物をお届けするために、生産者ひとり一人がどのような農作物を、 どのような作り方をしているかを記録する生産履歴記帳を展開しています。各組織ごとに栽培指針(栽培方法や害虫対策)を定め、 それに基づいて生産者は栽培を行っています。

 生産履歴記帳を通じて、生産者と消費者がお互いの信頼感を築きあげ「安全で新鮮な農作物を安心して消費者の皆様に食べていただきたい」、このことが私たちJAならけんの思いです。

 JAに出荷される農作物を対象に生産履歴記帳の徹底を図ってまいります。

奈良から「安全」・「安心」をお届けします

奈良から「安全」・「安心」をお届けします

農産物のご紹介

柿

 「柿が赤くなれば医者は青くなる」と言われるほど栄養いっぱいの秋の味覚“柿”。全国での生産量が第2位で、奈良を代表するフルーツの一つです。

 奈良の柿は昼夜の寒暖差のおかげで色が濃く、鮮やかで甘いのが自慢です。

 奈良の柿は7月から“ハウス柿”の出荷が始まり、9月頃からは露地栽培の“刀根早生”や“平核無”、11月からは“富有”のシーズンとなります。

出荷量全国一!自慢の「奈良のハウス柿」

 奈良のハウス柿は奈良県で生まれた“刀根早生”をビニールハウスで栽培した柿です。ハウスで栽培すると収穫時期が早くなるのはもちろんですが、外の天候の影響を受けにくく、肥培管理や水分管理を行いながらの栽培が可能なので、より糖度の高いおいしい柿ができます。露地柿の糖度は高くても約14度くらいですが、ハウス柿は平均して16度、高いものだと20度以上にもなります。また、雨が直接木に当たらないので病気が発生しにくく、周囲にビニールやネットを張り巡らせているので 害虫の侵入を防ぎ、農薬を抑えることができ、より安全でおいしい柿を全国に出荷できます。
 「奈良のハウス柿」は夏の贈りものにぴったりの、ぜいたくな高級品です。

刀根早生(とねわせ)

 昭和34年の伊勢湾台風で、天理市萱生町の刀根さんの園地で強風で折れた平核無から接木をして育成された平核無の変わり品種です。果実の外観や味は平核無とほぼ同様ですが、平核無より2週間程度早く収穫できるので、早くから柿を食べたい人にはうってつけです。
【出荷時期:9月中旬~10月中旬】

平核無(ひらたねなし)

 渋柿の代表品種で「種なし柿」としてよく出回っています。形は偏平で四角に角張っています。果皮の色は橙色で光沢があり、甘みも強く、まろやかな食感で種がないので食べやすく人気の品種です。
【出荷時期:10月中旬~11月初旬】

富有(ふゆう)

 甘柿の王様と言われています。奈良県の富有柿生産量は日本一、柿といえば“富有”という方も多いのではないでしょうか。見た目はふっくらと丸みを帯びていて、果皮はすべすべして光沢があります。果肉はやわらかくて果汁も多く、甘みが強いのが特徴です。
【出荷時期:10月中旬~12月初旬】

 産地パワーアップ事業実施要領16の8に基づき、点検評価を行った結果を公表します。

令和元年度評価

イチゴ

 11月下旬頃からクリスマスシーズンにかけて、おいしいイチゴの出荷が本格的に始まります。
 県内各地で奈良県育成品種のあすかルビーや古都華など、さまざまな品種が栽培されており、翌年5月頃まで関西の市場や県内の直売所に向けて出荷されています。

あすかルビー

 まるで宝石のような色・光沢と「奈良らしさ」を加えてこの名前が付けられました。果実は丸みがあって玉ぞろえが良く、酸味が強くて果汁が多くジューシーな味わいが魅力です! カットしても断面が赤く、スイーツにも使いやすい品種です。色が濃いのでジャムにしてもきれいな色で、見た目もおいしそうに仕上がります。

古都華

 古都・奈良を飾る新しい“華”になってほしいと、平城遷都1300年を迎えた2010年にデビューしました。糖度と酸味のバランスが良く、甘くて濃厚です。果皮はかためで実がしっかりとしているので比較的日持ちします。他の品種に比べて収量が少ないため、より品質の良いイチゴとなるよう栽培管理されています。

珠姫

 最大の特徴はその大きさ!かなり大きな卵円形で、大きなもので80g程になり、他の品種と比べると一目瞭然です。
 酸味が少なくさっぱりとした甘味があります。

奈乃華

 大きな円錐形で果皮は光沢があり、糖度・酸度のバランスが良いのが特徴です。果皮・果肉は適度な硬さがあり、暖かい季節になっても軟らかくなりにくいため、長期間出荷されます。

ならあかり

 糖度は比較的高く、ほどよい酸味があり、さらっとした爽やかな口あたりと豊かな香りが特徴。小ぶりで粒揃いがよく、果肉は軟らかめで食べやすいいちごです。
 収穫開始時期は早めです。

大和茶

 大和茶は大同元年(806年)に弘法大師が唐より茶の種子を持ち帰り、弟子の堅恵大徳が宇陀市榛原赤植の佛隆寺に播種して製法を伝えたのがはじまりとつたえられています。

 大和茶は主に奈良県東北部の標高200~500m、平均気温13~15度の大和高原一帯の山間地で栽培されており、お茶が育つぎりぎりの条件なので、茶葉がふっくりと育っていき、その分香り高い良質なお茶ができます。朝夕の気温差が大きい大和高原で栽培される大和茶は、深みのある味わいで、奈良県は日本でも有数のお茶処です。

 大和茶は、かぶせ茶・煎茶・番茶・玉露・ほうじ茶・玄米茶など、さまざまな種類のお茶が生産されています。それぞれの茶葉に合わせた淹れ方で大和茶のうまみを味わってみてください。5月のゴールデンウィークあたりから初茶の摘み取りがはじまります。奈良県では、お茶の収穫時期が1年に4回あります。5月初旬から下旬に摘採される茶葉を「一番茶」、一番茶を収穫したあと、6月頃に収穫する茶を「番茶」、7月に摘採されるのが「二番茶」、10月に摘採されるお茶を「秋番茶」といいます。

奈良のなす

 奈良の盆地では、温暖な気候と豊かな土壌に恵まれて、“夏秋なす”や“大和丸なす”が盛んに生産されており、果皮がやわらかくておいしいと評判です。

 昼と夜の温度差が比較的大きいことから、特に色つやの良いなすが生まれます。

 和食やイタリアンやいろいろな料理との相性がよく、食欲の落ちる夏場でもさっぱりと食べられる万能食材です。

夏秋なす

 夏秋なす(千両2号)は、皮が薄く、実もやわらかで、どんなお料理にも相性の良い“奈良のなす”の代表品種です。
 昼夜の気温差が大きいことで、色のり良く育ち、ピカッと艶のある見た目が食欲をそそります。
 出荷は6月から11月中旬まで続きます。

大和丸なす

 大和の伝統野菜の中でも高い生産量を誇る“大和丸なす”。昔から首都圏や京都のホテルや料亭でも重宝されてきました。コロコロっとした見た目で、表面はつややかで美しい光沢があり、ヘタの真下まできれいな黒紫色をしています。なすの種類の中でも特に見栄えが美しく、“黒紫の宝石”と呼ばれるほどです。
 大和丸なすは、肉質が緻密でやわらかく、煮くずれしにくいので煮物や揚げ物などのいろいろな料理に適しています。大和郡山市のハウス栽培は3月から出荷がはじまり、奈良市の露地栽培では秋口まで生産されています。

奈良のお米

 奈良県は四方を山に囲まれ、稲作環境に優れた地理条件がそろっています。奈良の大自然から流れる山水がお米をおいしくします。「吉野川の水を大和平野へ」の悲願を実現させるため、県南部の吉野山地に降り注いだ雨水を奈良盆地に送水する「吉野川分水が戦後に大規模開発され、豊かな清流が稲作地を潤しています。

奈良のお米、絶賛発売中!
ヒノヒカリ

父は“コシヒカリ”! 母は“黄金晴”!

 コシヒカリと同等においしく、手の届く価格で!と開発されたお米“ヒノヒカリ”。奈良県内の稲作の作付面積の約70%を占めています。特に奈良の“ヒノヒカリ”がおいいしいのは、奈良盆地特有の「昼夜の温度差」が“ヒノヒカリ”の栽培にピッタリ適しているからです。
 ヒノヒカリは、粒はやや小粒で少し長め、粘りと甘み、モチモチ感があり、冷めても美味しいのでおにぎりやお弁当にもぴったりです。

露葉風(酒米)

幻の酒米「露葉風」が復活!

 「露葉風」は、昭和38年に愛知県農業試験場で勾配・育成され、奈良県でも昭和40年代には盛んに生産されていたものの、栽培が困難なことなどから一旦は栽培が途絶え、幻の酒米となりました。そんな露葉風の存在を知った酒造の方々が、「独自の味わいを持った奈良の地酒を露葉風で造りたい」との熱い思いのもと、生産者に栽培を呼びかけました。その努力が実を結び、平成13年頃より露葉風が復活し、県内の多くの酒造で露葉風を使用した日本酒が造られています。

特別栽培米ヒノヒカリ

 奈良県における標準栽培では、肥料施用量N成分10kg/10a・農薬使用回数14成分です。
 特別栽培米においては化学肥料施用量N成分5kg/10a・化学農薬使用回数7成分以下で栽培を行います。

ヒノヒカリとは?

  1. 生まれ
    平成元年、宮崎総合農試でコシヒカリの食味導入を目標に「黄金晴」を母に「コシヒカリ」を父として生まれました。
    奈良県では、平成元年より現地調査を行い、その結果良食味で大変有望であったので、平成4年1月に奨励品種に採用されました。
  2. 品種の特徴
    艶があり、粘りが強く、食感があり、コシヒカリ並みの食味評価を得ています。
  3. 栽培地帯
    栽培地帯は大和平野(奈良盆地)から中間部の標高200m以下に適しています。特に昼と夜の温度差が大きい盆地の気候が、ヒノヒカリの栽培に適しています。また奈良県では、吉野川の水を大和平野に引く「吉野川分水」の事業を行なっており、ほとんどの地域でこの水を利用してヒノヒカリを栽培しています。

栽培歴

平坦

栽培歴

栽培のポイント

  1. 毎年種子の更新を実施します。
  2. 種子消毒においては農薬の使用を減らすため温湯消毒(60℃ 10分間)処理で行います。
  3. 健苗(育苗)を行うため、1箱(育苗箱)当たりの播種量は乾籾(100~120g/箱)をめやすにうす播きを行います。
  4. 病害虫の発生が出にくい栽培環境に取り組みます。(植付けのめやすは、株間25cm以上植付け本数2~3本の細植による栽培により風や太陽光線が株全体にうける株づくり)
  5. 予防的に防除することなく日頃の観察において適期対策を行います。
  6. 本田の均平と水管理の徹底により除草剤の効果を高めます。

土づくり

 農地の生産力を十分に発揮できるよう、とれ太郎、みのりアップなど(石灰窒素は施用しない)により土づくりを行います。

施肥

元肥一発 ・ 穂肥 (10aあたり)

施肥体態系 施肥(肥料名) 施用量(kg) N P K 備考
元肥一発 有機ひとふり
20kg 12-7-10
80kg以下
(元肥)
9.6 5.6 8.0 有機態窒素成分50%
穂肥 有機アグレット727
20kg 17-12-17
         
土壌条件により元肥量を調節。
気象条件等により穂肥が必要な場合は有機100%(有機アグレット727)肥料を施用。

防除基準

(10aあたり)

施用時期 適用薬剤 濃度及び
使用量
対象病害虫・雑草 使用時期 使用
(カウント成分)
 
播種時
~移植当日
ツインターボフェルテラ箱粒剤 50g/箱 いもち病、穂枯れ、白葉枯病、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類、ツマグロヨコバイ、ニカメイチュウ、フタオビコヤガ、イネツトムシ、コブノメイガ 播種時(覆土前) ~移植当日 3  
田植後 ヤイバ1キロ粒剤 1kg/10a 水田一年生雑草及びマツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヒルムシロ、セリ、クログワイ、アオミドロ・藻類による表層はく離 移植時
移植直後~ノビエ 3葉期 但し、移植後30日まで
2 いずれか1剤
ヤイバ豆つぶ250 250g/10a 水田一年生雑草及びマツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヒルムシロ、セリ、アオミドロ・藻類による表層はく離 移植後3日 ~ ノビエ 2.5葉期 但し、 移植後30日まで
ヤイバジャンボ 250g/10a 水田一年生雑草及びマツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカ、オモダカ、クログワイ、ヒルムシロ、セリ
8月中旬 イチモエーススタークル粒剤 3kg/10a いちも病、穂枯れ、紋枯病、変色米、墨黒穂病、ウンカ類、ツマグロヨコバイ、カメムシ類、フタオビコヤガ 収穫35日前まで 2  
(10aあたり)
施用時期 適用薬剤 濃度及び
使用量
対象病害虫・雑草 使用時期 使用
(カウント成分)
 
播種時
~移植当日
ツインターボフェルテラ箱粒剤 50g/箱 いもち病、穂枯れ、白葉枯病、イネミズゾウムシ、イネドロオイムシ、ウンカ類、ツマグロヨコバイ、ニカメイチュウ、フタオビコヤガ、イネツトムシ、コブノメイガ 播種時(覆土前) ~移植当日 3  
田植後 ヤイバ1キロ粒剤 1kg/10a 水田一年生雑草及びマツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヒルムシロ、セリ、クログワイ、アオミドロ・藻類による表層はく離 移植時
移植直後~ノビエ 3葉期 但し、移植後30日まで
2 いずれか1剤
ヤイバ豆つぶ250 250g/10a 水田一年生雑草及びマツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヒルムシロ、セリ、アオミドロ・藻類による表層はく離 移植後3日 ~ ノビエ 2.5葉期 但し、 移植後30日まで
ヤイバジャンボ 250g/10a 水田一年生雑草及びマツバイ、ホタルイ、ウリカワ、ミズガヤツリ、ヘラオモダカ、オモダカ、クログワイ、ヒルムシロ、セリ
8月中旬 アミスターエイト 100~200L /10a いもち病、紋枯病、穂枯れ、稲こうじ病、穂枯れ、変色米 収穫14日前まで 1  
8月下旬 スタークル粒剤
(または アルバリン粒剤)
3kg/10a ウンカ類、ツマグロヨコバイ、ニカメイチュウ、 イネドロオイムシ、カメムシ類 収穫7日前まで 1 カメムシの発生が少なく、ウンカの防除を目的とする場合は9月上旬

小菊

 平群町は昔から花の産地であり、標高差のある東向きの地形と昼夜の温度差を生かして栽培されるため、花の色が鮮やかで、花と葉のコントラストも良く夏秋時期の小菊の出荷量では日本一の規模を誇っています。

 主に仏花用として流通し、関西でのシェアは50~60%を占めています。

 JAならけん西和花卉部会では、平成21年に先人が取り組んでくれた小菊を伸ばしていこうと、地域団体商標登録の認定を取り、「平群の小菊」としてブランド化を図っています。

二輪菊

 大正時代からつづく歴史ある菊の産地 葛城市は、二輪菊の生産量が全国第一位!

 葛城山の東に位置し、日没が早く、日照条件や昼夜の温度差によって色鮮やかな花となることから、菊の栽培に適しています。

二輪菊は、一本の茎に二輪の花をつけた菊で、絶妙な花の段差が独特の美しさをかもし出します。昔から、いけばな用の秋の花材として重宝されており、最近ではフラワーアレンジメントの挿し色としても使われます。

 出荷時期は6月下旬から11月までで、主に関西・首都圏に向けて出荷されています。

トマト

 春から夏にかけて、奈良盆地でのハウス栽培と、夏から秋にかけて、中山間の涼しい気候をいかした雨よけハウス栽培のトマトが盛んに生産されており、京阪神市場へ出荷されています。おいしく高品質のトマトとして高い評価を得ています。

大和まな

 奈良市・宇陀市、大和高田市などで栽培されている大和野菜の代表格である“大和まな”。小松菜と同じ仲間ですが、甘みが特徴で、特に冬の霜にあたると独特の風味と甘みが増し、やわらかい肉質になります。漬け物やおひたし、炒め物などいろんな料理に使えます。

 平成21年には黄化しにくい新品種も発表されました。

ほうれん草

 奈良県は近畿のなかでも、ほうれん草の産地として有名です。特に冷涼な気候をいかした大和高原の宇陀市・御杖村・曽爾村や奈良市・天理市・桜井市を中心に一年中栽培されています。

冬においしいブランド野菜!「大和寒熟ほうれん草」

 ほうれん草は、寒さにあたると凍るまいと植物体内に糖を蓄積しようとします。この性質を利用して作られたのが冬期限定の“大和寒熟ほうれん草”です。通常のほうれん草に比べて緑が濃く、甘みがとっても強いです。平成20年には当JAが商標登録を行い、ブランド化の取り組みをしています。現在、宇陀市・曽爾村・御杖村・桜井市で約2ha栽培されています。

いちじく

 大和郡山市の片桐地区と平和地区で盛んに生産されており、全国でも上位に入るほどの産地です。樹木で完熟させてから早朝に収穫しており、朝採りの完熟いちじくは、そうでないものと比べて風味と甘味の強さが格段にちがいます。
【出荷時期:8月~10月下旬】

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